憲法しんぶん速報版

50号

国連憲章、憲法踏みにじる小泉内閣

重要性ます5・3憲法集会

 米ブッシュ政権は平和的解決を求める国際世論に挑戦し、イラクへの武力攻撃を表明しました。小泉内閣はこれにたいする支持を直ちに表明、憲法9条に背を向ける姿勢を公然と示しています。4月以降は有事法制や教育基本法改悪の動きも本格化するとみられ、「5・3憲法集会」を成功させる意義はますます重要になりました。

<声 明>
国連無視の暴挙、アメリカの
イラク攻撃と小泉内閣の追
随方針に強く抗議する

 ブッシュ米大統領は本日、20世紀を通じて積み上げられてきた戦争違法化の流れと世界中の反対を無視し、国連憲章を踏みにじってイラクへの武力攻撃をおこなう意思を表明しました。国連加盟国がイラクにたいする査察の継続・強化によって平和的に解決することを強く求めている状況のもとでのアメリカのこの姿勢は、「国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を」慎む(国連憲章)とした戦後世界の平和秩序を公然と踏みにじるものであり、私たちは憤りをもって抗議します。

 同時に、国連憲章をさらに徹底させた憲法第9条をもつ日本の政府が、広範な国民の反対を押し切って、率先してこのアメリカの無法行為への支持を表明し、実質的な軍事支援にまで踏み込もうとしています。これは、憲法に背を向けて、日本を無法国家の仲間入りさせるものであり、断じて容認できません。

 私たちは、アメリカ政府がイラク攻撃を断念することを強く求めるとともに、小泉内閣にたいしてこの無法な戦争に協力しないことを強く求めます。

2003年3月18日

    憲法改悪阻止各界連絡会議

「5・3集会」の要綱固まる

 5月3日に東京で開かれる「生かそう憲法、高くかかげよう第9条 2003年5・3憲法集会」の第2回実行委員会が3月12日開かれ、集会の要綱の大筋が決定されました。

 ◇集会プログラム…メイン・スピーチ、特別報告では、別項のような大綱が固まったことが報告され、了承されました。また、各界からの発言については、今後、各団体の推薦をうけて決定していくことになりました。

 ◇よびかけを広げる活動…広範な各界の著名人に集会への賛同をよびかけ、発送後1週間足らずで300人近くの賛同が寄せられていいます。討議では若者への参加を広げるため、宣伝に工夫をこらすことが話し合われました。

 ◇集会成功をめざす今後の取り組み

・チラシ…3月22日までに完成
・共同宣伝行動…4月15日午後4時
・第3回実行委員会…4月15日午後6時30分(文京区民センター)


東京「5・3憲法集会」の要綱

◇日時 5月3日 午後1時開会
◇会場 日比谷公会堂
◇主な内容
・スピーチ
 池田香代子(「もし世界が100人の村だっ たら」再話者)
 山内徳信(元沖縄読谷村長) 
 土井たか子(社民党党首) 
 志位和夫(日本共産党委員長)
・特別発言 教育基本法改悪 
 永井憲一(前法政大学教授) 
 その他、各界からの発言、文化行事、終了後・銀座デモ

《衆院憲法調査会》

7回目の地方公聴会、金沢で

 衆院の憲法調査会は、仙台、神戸、名古屋、札幌、那覇、福岡とおこなってきた地方公聴会の7回目をつぎのように実施することになりました。

◇開催日 5月12日午後1時〜5時
◇開催地 金沢市
◇ 意見陳述者…新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県の在住者から公募
・応募…「非常事態と憲法」、「地方自治を含む統治機構」、「基本的人権の保障」のうち、一つを選んで意見の概要を書いてもらい(800字程度)、その中から選定
・応募締め切り 4月15日
◇一般傍聴…抽選で100人。

調査会の今後の日程

【衆議院憲法調査会】

3月27日 9:00〜12:00
安全保障、最高法規、統治機構、基本的人権の4つの小委員会の小委員長からの報告を受けて自由討議(なお、3月20日にイラク問題の討議をすることの提案がなされている)

【参議院憲法調査会】

3月12日に基本的人権について の参考人質疑がおこなわれ、以後は、4月上旬に「基本的人権」についての総括的な自由討議、つづいて平和・安全保障問題を論議することが提案がなされている。